毎週日曜日のお昼から放送されている視聴者参加型の番組「NHKのど自慢」(以下、のど自慢)。
「明るく!楽しく!元気よく!」を合言葉に、老若男女を問わず多彩な出場者が自慢の歌声を披露。
そんな魅力を持つ番組の本選に出場するためには「予選会」を突破する必要があります。
私は2014年度から2017年度の予選会に参加。
子供の頃から見ていて、いつか出てみたいと思っていた番組だったので、初めて予選会に出場できたときの喜びは今も忘れられません。
今回は自分自身の備忘録も兼ねて、初めてのど自慢の予選会に出場した2014年度の記録を残しておこうと思います。
※2020年以降は、のど自慢の実施形態が異なっているので、一つの例として読んでいただければ幸いです。
NHKのど自慢に出場するには?
【※2022年時点の情報】
のど自慢は47都道府県の中から、毎週異なる地域で開催。中学生以上の原則アマチュアの方であれば、誰でも応募することが可能です。
※中学生は、予選会・本選のどちらも保護者の同伴が必要。
応募から出場までの簡単な流れは以下です。
①「NHKのど自慢」公式サイトの関連リンクに「出場&応募/年間予定はこちら」があるので、そちらから自分が住んでいる地域のスケジュールを確認。
②約2カ月前から開催地域の放送局サイトにあるイベントページに、応募情報が掲載されます。
③往復はがき(一部webにて)で応募。
④本選前日に予選会が開催され、180組程度が参加。
⑤本選に出場できるのは、予選会を通過した18組程度。
※詳しくは、のど自慢の公式サイトをご覧ください。
それでは次の項目から、私が初めて予選会に参加した2014年度について振り返ります。
NHKのど自慢への応募
のど自慢の予選会に参加したのは、2015年の2月ごろ。寒さが身に沁みる季節だったことを覚えています。
前々から出場してみたかったし、ちょっとしたネタにもなるかなと考え、応募を決心。
まずはのど自慢の公式サイトで、自分の住んでいる都道府県の予選会開催日を確認します。
開催時期が近付くと、NHKの地元放送局のサイトにあるイベントページに、応募方法等が掲載されるようでした
私の確認した時には、該当地域で既に募集が始まっていたので、期限までに急いで応募することに。
応募のために必要な「往復はがき」を準備し、氏名や住所など必要事項を記入していきます。
記入内容のなかでも頭を悩ませたのは、「歌う曲」と「選曲理由」でした。
当時の本選出場枠は20で、その中に選ばれなければなりません。
歌う曲
まずは「歌う曲」。
過去出場者の書いた体験記などに目を通してみると、どうやら歌う順番は、歌う曲の五十音順(ア行~ワ行)で決まっているようでした。
そうしたことも念頭に入れつつ、自分の歌いやすい曲は何があるかなと、うんうん頭を悩ませながら考えます。
悩んだ末に決めたのは、個人的にハマっていた星野源の『夢の外へ』。
自然と身体が動き出すノリの良い曲だったので、会場のお客さんにも楽しんでもらえるのではと考えて選びました。
選曲理由
続いて「選曲理由」。
これが予選会への出場に大きな影響を与えることは想像に難くありません。
子どもの頃から、のど自慢は思い出深い番組で、いつか自分もあの舞台に立ってみたい。そんな熱い想いものせて、はがきの限られたスペースに選曲理由を記入します。
加えて、それだけで目に留まることはないと考えたので、イラストも空きスペースに描きました。
応募結果
ポスト投函後はソワソワする日々。
予選本番の約2週間前になると、当落結果が記されたハガキが送られてきます。
結果は「当選」!
正直なところ期待はしていなかったので、喜びよりも驚きが上回りました。
NHKのど自慢の予選会へ
そして、あっという間に予選会当日。
公共交通機関と徒歩で、会場に指定された市民会館へ。会場到着後は、受付を済ませて予選会が行われるホールに入ります。
- 受付について
- 受付では、歌う番号の書かれた「ゼッケン」と、参加記念の「バッジ」を受け取りました。
加えて、予選会の模様は後日ケーブルテレビで放送されるので、問題ない人は同意書を記入します。
会場では、のど自慢グッズが販売されていたのですが、場内に漂う熱気にあてられて、うっかり色々なグッズを購入してしまいました(笑)
予選会スタート
ホール内に入ってまず目に飛び込んできたのは、舞台を彩る、テレビ番組でお馴染みのセット。
どうやら本選でも同じものが使われるようで、テンションが上がります。
開始時刻になると、スタッフの方や、のど自慢で司会を務める小田切千(おだぎりせん)アナウンサーが登場。会場が熱気に包まれる中、当日の流れを説明していきます。
予選会はゼッケンに記された番号順に舞台で歌う形式で、やはり応募時に書いた楽曲タイトルの五十音順(ア~ワ行)でした。
出場者は番号順にまとめて呼ばれ、舞台脇で待機。
壇上で自分の番号と楽曲タイトルを口にしてから、バックバンドの生演奏にのせて歌声を披露します。
短い時間ながら、プロのバンドの生演奏で歌える経験は貴重です!
会場の雰囲気は和やかで、客席には予選出場者だけでなく、その家族や友人の姿がチラホラ見受けられました。
※2022年現在は非公開で予選会が開催。会場に入れるのは予選会出場予定者(中学生は同伴者を含む)のみです。
予選会は朝から夕方にかけて、1日がかりで行われる長丁場。
それでも、のど自慢スタッフはさすが手慣れているだけあって、スムーズにスケジュールが進んでいきました。
バンドの方の腕前は鳥肌が立つほどで、テンポの速い曲から演歌まで瞬時に演奏を切り替えていて、さすがプロだと実感。
各出場者のパフォーマンスに興奮
お昼休憩をはさんで、予選会は後半戦へ。
- お昼ごはんについて
- 現地ではめぼしいお店がないこともあるので、会場に向かうまでにコンビニなどを見つけたら、
あらかじめ食べ物を買っておくことをオススメします。
私が歌う順番は最後の方だったので、それまでの間は客席から他の出場者の方々の熱演を楽しみました。
先にも触れたように、予選会で立つ舞台は、のど自慢本選と同じもの。
そして、さらに気分を上げてくれるのが、生バンドによる演奏で歌えることでしょう。
出場者が歌う曲のジャンルはJPOPから演歌まで幅広く、魅力的なパフォーマンスの数々が壇上で披露されていきます。
同じ曲を歌う人が何人も続いたり、歌とダンスで魅せる人がいたりと、のど自慢ならではの楽しい光景に自然と笑みがこぼれます。
スポットライトを浴びた出場者は、誰もがその瞬間、舞台で輝いて見えました。
憧れと緊張を胸に夢の舞台へ
そうこうしているうちに、自分の歌う瞬間が刻一刻と迫ります。
舞台脇には長椅子があり、そこに座って待機することに。
次々とパフォーマンスが行われる中、その時が確実に訪れようとしていました。
そして、いよいよ自分の歌う番が回ってきます。
1つ前に歌った人からマイクを受け取り、舞台の真ん中へ。
カラオケのマイクのイメージがあったので、予選会で使ったマイクにはONとOFFを切り替えるスイッチがなくて驚きました!
緊張した面持ちで目線を上げると、こちらを見る観客の姿があちらこちらにありました。
ホール内の至るところから注がれる視線を意識して、心臓の鼓動が速くなります。
気持ちを落ち着かせながら、ゼッケンに記載された番号と楽曲タイトルを一息に言うと、のど自慢バンドによる生演奏がスタート。
持ち時間は、約40秒。
緊張はしつつも、自分の持てる全てをこの瞬間にぶつけます。
あっという間ながら、長くも感じた不思議な時間。上手くは歌えなかったのですが、やり切ったことで達成感はありました。
舞台から降りた後には、小田切アナとスタッフの方が待ち構えます。
目の前にいる本物の小田切アナに緊張しつつも、「のど自慢の出場は初めて?」など簡単な質問に答えて、私が行う全ての工程は終わりました。
予選会の結果
歌い終わった後には、会場内に設置されているモニターを見に行きました。
このモニターには舞台の様子が時間差で流れるので、自分が歌っている様子を後から確認できます。
少し気恥ずかしさを覚えましたが、本当にあの舞台に立ったのだなと実感でき、じんわりと胸の奥が温かくなりました。
全ての人が歌い終わった後は審査の時間へと突入し、出場者たちは結果発表まで待機します。
余韻に浸りながら、少しばかりの期待を胸に発表までの時間を過ごしました。
後に、小田切アナウンサーが登場し、本選出場者20人を発表していきます。
出場者の番号が1番から順に読み上げられていく瞬間は、もしかしたら自分が呼ばれるかもしれないと思って、ドキドキしっぱなしでした。
しかし結果は「落選」。
残念ながら、本選へと進むことはできませんでした。
少し悔しさもありましたが、同時に次こそは本選に出場するんだと気持ちを新たに。こうして予選会は終わりを迎えます。
帰り道では、お祭りが終わった後のような、何とも言えない寂しさがありました。
ここから2017年までの計4回にわたり、のど自慢予選会に出場することになりますが、日の目を見る(本選に出る)のはまだまだ先になりそうです(笑)
まとめ
今回は2014年度に参加したのど自慢の予選会について、書いてきました。
のど自慢の予選会は出場者たちの熱演を見ているだけで楽しく、参加できただけでも価値がありました。
もし少しでものど自慢に出てみたい気持ちがあるなら、貴重な経験にもなると思うので、思い切って応募してみることをオススメします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。