映画をこよなく愛する主人公を中心に、映画制作にまつわる熱いドラマが繰り広げられる劇場アニメ「映画大好きポンポさん」。
本作には夢を追いかける人はもちろん、今を生きる全ての人に響くものがあります。
この記事では、そんな「映画大好きポンポさん」を見た筆者が心を揺さぶられた点について書いていきます。
※以下には一部ネタバレを含みます。
「映画大好きポンポさん」とは?
「映画大好きポンポさん」は、杉谷庄吾【人間プラモ】さんによる漫画。
本作では映画プロデューサーのポンポさんの元でアシスタントとして働く青年・ジーンが、新作映画の監督として抜擢され、新人女優のナタリーたちと共に映画制作に奔走する様が描かれます。
2021年6月4日には同名の劇場アニメが公開。映画への大きなリスペクトに溢れた本作品は、その熱量の高さが大きな話題を呼びました。
次の項目から、映画「映画大好きポンポさん」を観て心を揺さぶられた点について書いていきます。
何かを犠牲にしてでもやりたいこと
何かを選んだときには、必ず選ばなかった方の選択肢があります。
主人公のジーンは今までの人生を全て映画に捧げて来たほどの映画好き。また新人女優のナタリーはオーディションやアルバイトなど全ての時間を自分の目指す夢に投じてきました。
夢、譲れないもの、大切にしたいもの。
ジーンやナタリーは自分にとって大切なものを優先するために、それ以外のものを犠牲にしています。
そこまで熱を上げて取り組めるものがある2人の姿は羨ましくもあり、込み上げるものがありました。
夢を持っていない人にも響くものがある
一方で、夢や好きなものを追いかけるジーンやナタリーの姿は、そうではない人にとっては眩しく映る部分があるかもしれません。
でもこの映画は、今夢を持っていない人にも響くものがあります。それを象徴するのが映画オリジナルキャラクターとして登場するアランの存在です。
ジーンのハイスクール時代の同級生・アランは、ハイスクール時代のスクールカーストで上位にいて、現在はメガバンクでエリート街道を歩んでいます。
一見成功しているかに映るアランですが、実際には仕事で成果が出せずに辛い日々を過ごしていました。
純粋に好きなことに打ち込むジーンと、そうではないアラン。2人は対照的です。
ハイスクール時代にそこまで絡みがなかった2人ですが、ひょんなことで再会を果たした結果、後にアランは大きな選択をすることになります。
アランの選択は、誰かの夢を応援するというものでした。
詳しくは映画をご覧いただきたいのですが、ジーンに影響を受けたアランは新たな目標に熱を上げることになります。
今夢や目標がなかったとしても、ふとしたきっかけでやりたいことは見つかる。
目を輝かせて奮闘するアランの姿は生き生きとしていて、思わずウルっと来てしまいました。
大切なものを選んでそれ以外を切り捨てる
そして本作で重要な意味を持つのが、ジーンが行う「編集作業」です。
物語の後半で、ジーンは撮影した72時間にものぼる映像を大幅に削っていきます。これは自分自身と向き合う、孤独で骨の折れる作業です。
編集作業中、全ての場面が大切に思えてきて一時スランプに陥るジーンですが、老プロデューサーからのアドバイスを経て活路を見出します。
ジーンが決めたのは、本当に大切なものを選ぶために、それ以外を切り捨てることでした。
私自身、あれもこれも大切に感じて、中々選択ができないままに結局何も手に入れることができない。そんな苦い経験をしたことが何度もあります。
だからこそ、ジーンのエピソードには身につまされるものがありました。
「映画大好きポンポさん」を観た後に触れたい作品
最後に「映画大好きポンポさん」を観た後に触れたい作品を3つ紹介します。
ハケンアニメ!
まず紹介したいのは、小説家・辻村深月さんの小説「ハケンアニメ!」。
アニメ制作の現場を舞台に描かれるのは、それぞれアニメに関わる仕事に情熱を注ぐ3人の女性たちの物語。
プロデューサー、監督、アニメーター。
異なる視点からアニメ制作に光を当てる本作は、熱くて泣ける作品で、読み終わった後には自分も何かに打ち込みたいと思わせてくれることでしょう。
2022年5月20日には同作の実写映画版が公開。小説内で描かれた劇中アニメが、実際に動くアニメーションとして表現されている点にも要注目です。
映像研には手を出すな!
アニメーション制作に全力を尽くす女子高校生3人組の青春を描いた漫画「映像研には手を出すな!」。本作は2020年にアニメ化や映画化を果たし、大きな話題を集めました。
登場人物の1人がアニメの「設定」を作り上げていくシーンは想像力がかきたてられ、純粋に自分もこのアニメが見てみたいと思わせてくれます。
アニメ制作に心血を注ぐ3人の姿は魅力的で、見ているだけで創作意欲がむくむくと湧いてくる作品です。
ヒューゴの不思議な発明
最後に紹介するのは「ヒューゴの不思議な発明」です。
洋画であり「映画大好きポンポさん」とは方向性は異なりますが、「映画」へのリスペクトに満ち溢れた作品なので挙げました。
映画は魔法のようなものかもしれない。そう思えた作品がこの「ヒューゴの不思議な発明」でした。
いつまでも心の中に残っていて、この作品のことを思い出す度に、じんわりと胸の奥に温かいものが溢れ出します。
出てくる登場人物がみんな愛すべき人たちなのも好感触で、映画って本当にいいものだと思える素敵な作品です。(←めっちゃ漠然としたことしか書いていないですね)
まとめ
ここまで「映画大好きポンポさん」を見て心を揺さぶられた点について書いてきました。
本作は明日も頑張ろうと思えるエネルギーをもらえる作品です。
本記事を通して、もし少しでも興味がわいた方がいらしたら、是非この映画を観ていただくことをオススメします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
映画大好きポンポさん